ジョシュ・ギディー4年1億ドルでブルズと契約延長合意|NBA最新ニュース2025
シカゴ・ブルズの22歳PGジョシュ・ギディーが4年総額1億ドル(約147億円)の大型契約延長に合意。昨季は平均14.6得点8.1リバウンド7.2アシストを記録し、7回のトリプルダブルを達成。ブルズ再建の中心選手として長期契約を確保。

ブルズがジョシュ・ギディーと4年1億ドルの大型契約延長に合意 - 22歳の大型PGが新時代の中心選手へ
シカゴ・ブルズが制限付きフリーエージェント(RFA)のジョシュ・ギディーと4年総額1億ドル(約147億円)の契約延長に合意したことが明らかになった。代理人のダニエル・モルドバン氏がESPNに伝えたもので、この契約は完全保証となっており、プレーヤーオプションやチームオプションは含まれていない。
昨シーズンの飛躍的な成長
2024年のオフシーズンにアレックス・カルーソとのトレードでオクラホマシティ・サンダーからブルズに加入したギディーは、移籍1年目から大きなインパクトを残した。昨シーズンは70試合に出場し、平均14.6得点、8.1リバウンド、7.2アシスト、1.2スティールを記録。3ポイントシュート成功率も37.8%とキャリアハイをマークした。
特筆すべきはシーズン7回のトリプルダブル達成で、これは1988-89シーズンのマイケル・ジョーダン(15回)に次ぐ球団史上2位の記録となった。
オールスターブレイク後の爆発的活躍
ザック・ラビーンがトレードで移籍したオールスターブレイク以降、ギディーのパフォーマンスは別次元に到達した。後半戦19試合では平均21.2得点、10.7リバウンド、9.3アシストという驚異的な数字を残し、フィールドゴール成功率50%、3ポイント成功率46%という高効率を実現。
3月22日のロサンゼルス・レイカーズ戦では、1973-74シーズンにスティールが公式記録となって以来、NBA史上初となる15得点、15アシスト、10リバウンド、8スティールを達成する歴史的なパフォーマンスを見せた。
契約交渉の経緯と妥協点
今夏の契約交渉は長期化していた。ギディー側は当初、年平均3000万ドル(約45億円)規模の契約を求めていたとされ、一方のブルズ側は年平均2000万ドル台前半を提示していたと報じられていた。最終的に両者は年平均2500万ドルで合意に至り、現在のNBAのサラリーキャップ上昇を考慮すれば、チームの中心選手としては比較的お買い得な契約となった。
ブルズ再建の核として
203センチという大型ポイントガードとしての身体的優位性を持つギディーは、コービー・ホワイトとの強力なバックコートデュオを形成。昨シーズン終盤、ブルズは3月と4月に15勝7敗という好成績を収め、プレーイントーナメント出場を果たしたが、その原動力となったのがギディーとホワイトのコンビだった。
今後の展望と課題
22歳という若さのギディーは、2021年ドラフト全体6位でサンダーに指名された逸材で、NBA史上最年少(19歳84日)でトリプルダブルを達成した記録も持つ。今回の契約により、ブルズは今後4年間、ギディーを中心とした再建を進めることが確定した。
次の課題は、今シーズンが契約最終年となるコービー・ホワイトとの契約延長交渉となる。昨シーズンに平均20.4得点を記録したホワイトとギディー、そして新人のマタス・ブゼリスを中心に、ブルズは3シーズン連続で逃しているプレーオフ進出を目指すことになる。