東京世界陸上、熱波に対応しロードレース開始時間を前倒し
東京で開催される世界陸上選手権では、猛暑に対応するため、競歩とマラソンのスタート時間を30分早め、午前7時30分に変更。選手の安全を考慮した決定。

東京 — 9月中旬まで日本全土で記録的な高温が続く予報が出る中、今週土曜日に開幕する世界陸上選手権の大会組織委員会は、競歩とマラソンの開始時間を30分早め、午前7時30分に変更することを発表しました。
木曜日、世界陸連は土曜日に行われる男女35km競歩、翌日の女子マラソン、そして月曜日に行われる男子マラソンの開始時間を前倒しにしたことを発表しました。
今月初め、日本の気象庁は、同国が1898年以来最も暑い夏を迎えたと報告しました。平均気温は通常より2.36度高かったとのことです。
選手の安全を考慮し、世界陸連は地元の大会組織委員会および世界陸上健康科学部門と共に、ロードレースのスタート時間を前倒しする決定を下しました。
「世界陸上選手権は通常、東京の夏よりも低い気温が予想される9月中旬に開催される予定でしたが、今年の気温は例年の夏と変わらないレベルに達しています」と、世界陸連は声明で述べています。
9月21日まで東京の国立競技場で行われる陸上競技のトラック&フィールドイベントには、開始時間の変更は発表されていません。東京オリンピックの会場では、最も暑い時間帯を避けるため、午前と午後のセッションが予定されています。
2021年東京オリンピックのマラソンと競歩イベントは、日本の最北端の都道府県、北海道の札幌で開催され、平均気温が涼しい地域で行われました。女子マラソンのスタート時間も1時間前倒しとなりました。