スラ代表のG1を斬るっ!~2021ジャパンカップ

今年は来たぞ外国馬!

コロナウイルスの影響も次第に弱まりつつあるなか、今年はジャパンカップに外国馬が参戦してきてくれました。日本の競馬のレベルとレースを盛り上げるためには外国馬の参戦が重要であるため、誠に嬉しい限りです!

しかも、今月始めに行われたブリーダーズカップターフで2着と4着したブルームとジャパンを含む3頭と、かなり実力のある馬が来てくれましたね。対する日本馬の筆頭は、既に引退を表明しているコントレイル。東京2400では強い競馬を見せているため、ここは負けられない所です。

コントレイルやシャフリヤールを始めとする日本馬の実力は、みなさん十分に知っていると思うので、今回は外国馬3頭の評価を書いていこうと思います!

天下無敵のオブライエン厩舎!

アイルランドに拠点を持つオブライエン厩舎は、過去の管理馬1つをみても錚々たる顔ぶれ。日本でも馴染みのある馬をあげると、ガリレオ、ヨハネスブルグ、ロックオブジブラルタル、リッスンなど、数々の名馬が名を連ねます。

今回このオブライエン厩舎が送り込んでくるのは、ブルームとジャパン。共にブリーダーズカップターフで好成績を残しての参戦です。特にブルームの方は、勝ち馬との着差が半馬身とかなりの接戦だっただけに、ジャパンカップでの好走が期待されます。

言うて芝が合わないんじゃないの?

いくら強い外国馬が来ると言っても、日本の芝に対応できなければ凡走も十分あり得る事です。ですが今の日本の芝はクッション値を意識して作られており、タイムが速くても芝面そのものはそこまで固いものではありません。飽くまで「走りやすい芝」という考え方でいいと思います。なのでジャパンカップが行われる東京競馬場も、ペースによっては前も残るし、力のある馬が実力を出しやすい馬場になっています。

同じ芝のブリーダーズカップFMターフで、日本馬のラヴズオンリーユーが活躍したことを考えると、この2頭が今の日本の芝にも対応できる可能性は十分にあります。

かといって、この2頭が仮に芝に対応したとしても、その実力が足りなければ好走するのは難しいでしょう。次はブリーダーズカップターフで2着したブルームを中心に戦績を見て検討していきます。

ブルームはG1勝ちあり 2着3回!! ジャパンも!

ブルームは強豪ぞろいのフランスG1、サンクルー大賞(芝2400)を勝っており、この時は重馬場でしたがかなりの勝負根性があるところを見せています。凱旋門賞の結果からみても重馬場よりも良馬場の方が向いている馬で、ハイペースにならない今回の東京2400メートルの芝は向いていると考えます。

もう一頭のジャパンはパリ大賞でのG1勝ちがあり、侮れない成績。距離としては1800~2000メートルの方が得意としているため、今回の条件はそこまで合っているとは言えません。ですが、騎手は凱旋門賞でも騎乗経験のある日本のレジェンド武豊。長距離での武騎手の手綱捌きは今も健在で、少しくらいの距離不安は全く気になりません。

日本馬と対戦すると…?

仮に外国馬が日本の芝で通用したとしても、一体どれくらいのタイムで走れるのか?コントレイルと比べるとどうなのか?など、わからないことは山ほどあります。実際問題「走らせてみないとわからない」というのが正直な所ではあります。

ひとつの物差しとして、今年の凱旋門賞の前哨戦のフォア賞の結果を見てみると、1着が日本馬のディープボンド、そこで2着だったのがブルームです。そこでの着差が0.2秒差、およそ1馬身程度。そして本番の凱旋門賞は7着だったクロノジェネシスとおよそ5馬身差の11着です。斤量差を考えると3馬身差程度になります。重馬場の凱旋門賞は参考外としてフォア賞に注目してみると、少なくともディープボンドに似たような実力はありそうです。

そのディープボンドは日本ダービーと菊花賞ではコントレイルに完敗しています。コントレイルと同じ馬主さんなので、多少のアシスト騎乗があったことを踏まえても実力の差はあります。ディープボンドが2着した今年の天皇賞で考えると、ブルームが十分に勝負できる馬なのは分かりますが、東京コースの2400メートルでコントレイルを負かすまではどうでしょうか?

今年の日本ダービーでエフフォーリアと激戦を演じたシャフリヤールも、秋の天皇賞から考えると、ブルームより上の着順になる可能性の方が高そうです。マイルチャンピオンシップを完勝したグランアレグリアとコントレイルの差し脚を押さえた実力をもつエフフォーリアの事を考えると、同じような成長をしているのであれば、コントレイルに次ぐ実力を見せると考えます。ただ、前走の過酷な神戸新聞杯のダメージが残っている可能性はあり、状態面では今一つといった所だと思います。

総合的に見て3列目評価が妥当か?

やはり、いくら世界の名だたる強豪と走っているキャリアと実績があるブルームだとしても、馬場の違いのある日本の良馬場では勝ちきるのは難しそう。それでもコントレイルやシャフリヤールを除いた日本の馬と比べると魅力があるのは確かです。頭や連馬券で大きく狙うのは危険かもしれませんが、3連係の候補には入れておいても良さそうです。

忘れるなかれ、もう一頭!

もう一頭フランス調教馬での参戦があります。G1連戦で1着2着と充実一途をたどるグランドグローリー。上記の2頭と比べるとかなり重巧者なレースが多いのがポイントですが、ローテーションや勢いはこの馬が1番です。

良の芝での成績が全く良くないので、スピード負けする可能性はありますが、仮に天気が崩れて重や不良馬場になった時は、必ずこの馬を押さえましょう。

調教評価と、スラの決断!

かなり朝晩と冷え込んできたこともあり、稽古をしている馬の息が白くなっていますね。今週は美浦、栗東ともにコース追い切りの馬が多いです。このところ坂路で調教していたキセキも今回はCWコースで力強い動きを見せていました。もしかしたら逃げの手に出るかもしれません。

全体的に見て終いを伸ばす調教をしている陣営が多い中で、頭ひとつ抜けた動きの2頭を紹介しておきます。奇しくもダービー馬とオークス馬で、東京の2400での実績がある馬でした。

コントレイル 特★★★★★

栗東坂路で単走。いつものように力強い走りですが、今回はそれにプラスして迫力も十分。天皇賞での不完全燃焼を晴らす準備は整っています。最終追い切りも福永騎手がしっかりと乗っていて、ここにかける思いが伝わってきます。寒くなってきましたが身体の動きも文句なしに良く、調整は万全と見ます。

ユーバーレーベン ★★★★★

美浦のウッドコースで3頭併せ馬。真ん中に入れられた並びから、ラストは外の馬に連れて伸び切っています。明らかに動きの悪かった前走に比べて首の使い方もスムーズになっており、気合いも上々。かなり調子は上がってきています。斤量面も魅力的で、オークスくらい走れば面白そうです。

スラの決断は!

3着以内を外していないコントレイルに逆らうのは難しそうで、基本的に相手探しの一戦。他馬に僅かな可能性を見ながらも中心はコントレイルで不動でしょう。

◎ コントレイル

◯ オーソリティ

▲ ブルーム

以下

シャフリヤール ユーバーレーベン

シャフリヤールまでで良いと思っていましたが、稽古の良さからユーバーレーベンも買い目には入れます。あまり多く買っても今回のジャパンカップはリスクが高く、この5頭で点数を絞って勝負するのが無難でしょうか。

コントレイルの最後の勇姿を見逃すことなかれ!

レースが楽しみですね。