スラ代表の重賞を斬るっ!~2021アルゼンチン共和国杯

G1ホースも出す出世レース!

G1の中休みの今週は、府中の長丁場、2500メートルという精神力勝負のアルゼンチン共和国杯が開催されます。ここでの勝ち馬や活躍馬は、後にジャパンカップや有馬記念といった長い距離のレースのG1を勝利することがあり、このレースを予想、検討していくことは今後のために重要になりますね。

去年の記事でも書きましたが、この府中の2500メートルというレースは、ひたすらに馬の精神力を求めてきます。

2400メートルだと、府中の坂を登り切ったところからのスタートですが、100メートル伸びると坂の下からのスタートになり、初めとラストで2回も坂を登ることになります。よって前半のペースも上がらず、ほとんどがスローペースになります。日本ダービーの後の目黒記念も同条件ですが、今年はウインキートスがまんまとスローでの逃げ切りを果たしたのは記憶に新しいでしょうか。

春のレースと芝の違いに注意!

春の目黒記念を引き合いに出しましたが、日本ダービーの後の目黒記念は馬場が高速の割合が高く、良芝であればウインキートスのような先行策も考えられます。

ですが近年、クッション値の導入もあり、秋のこの時期は冬に向かうコンディションに適応させるために、芝質をタフな力のいる馬場に作ってきていることが多いです。先行が悪いわけではないですが、あまり速いペースで先行すると、体力を削られてラストの伸びを欠くのもこの時期の芝の特徴です。

今年の東京の馬場は前残り一辺倒という事もなく、差しも利く良い馬場ですが、例年よりはパワータイプの血統が活躍していることからも、スピードよりも持続力が重要になってきそうです。今回はその辺りの適性を踏まえた上で、有力馬を探していきます。

連覇はあるのか?

3歳の春頃から長い距離を使ってきたオーソリティは去年のこのレースの勝ち馬。2月のダイヤモンドSでも2着して、天皇賞春にも出走しています。上にあげたスピードの持続力は一級品で、今回も有力視されています。あまりリピートして出走してくる馬が少ないため、前例としては先週に天皇賞に出走したムイトオブリガードが2年連続で連対していることが挙げられます。

去年との違いとしては3歳で勝利したときは54キロなのに対し、今回はトップハンデの57.5キロになることでしょうか。重さに関しては前走の天皇賞で58キロを経験していることもあり、心配はいりません。その分他の斤量の軽い馬との兼ね合いにはなります。

休みは重要?

中京競馬場の中距離を中心に活躍しているフライライクバードは、前走をトップハンデで快勝し、ここに駒を進めてきました。長距離で見せる長い脚と、切れる脚の両方を持ち合わせている能力の高い馬です。東京コースの青葉賞では大敗しましたが、その原因は休養に関するローテーションだと言われています。

着外のレースはどのレースも中3から4週の短い休みでのローテーションで組んでる場合で、これが本当ならば今回のレースもローテーションとしては「負ける」パターンになります。要因は様々ですが、体質的な問題の事が多く、そこまで急に改善するものでもないです。実力としてはここでも通用するはずなので、完全に切るのは危険も、軸として考える事は控えたほうが良さそうです。

重馬場限定ではない。

重馬場や不良馬場での好成績を見せるマイネルウィルトス。前走の札幌記念では良馬場でありながら4着と実力の有るところを見せました。例え今年の札幌の馬場がパワー寄りになっていたとしても、あのメンバーでの4着は立派。重馬場や不良馬場限定と思われがちですが、そういう馬はモズベッロのように良馬場だとほとんど掲示板にも上がらないような成績になります。

重たい馬場で群を抜いた好成績を修めるということは、体力と精神力はずば抜けているという証拠。速い馬場に対応できないため、タイム的に良馬場だと成績が落ちているという事になります。今回のレースでは馬場は速くてもタイムとしてはそこまで速いものにはならないと考えます。

この東京2500メートルのレコードが2分28秒2。ですが、これはかなりの高速馬場だった時の話しで、2分30秒前後でも今の馬場なら速い方になります。去年の天皇賞のタイム水準と、今年の天皇賞のタイム水準がほとんど同じことから、積極的に行く馬のいない今年のアルゼンチン共和国杯も、だいたい2分32秒前後で決着する可能性が高いです。これくらいのタイムであれば長距離で活躍する馬も出しているスクリーンヒーロー産駒でもあり、連に絡んでも不思議はないと見ます。重馬場限定と思われていて、あまり人気を被らない今回は絶好の狙い目かもしれません。

越えられるか重賞の壁!

春から夏の間に成長してこのレースに挑む2頭、アイアンバローズとアンティシペイト。アイアンバローズは、前走は休み明けでプラス18キロと重賞の壁に当たったというよりは、調整不足の感が否めません。3歳の秋に挑戦した神戸新聞杯でも休み明けでかなりのプラス体重で惨敗、その後は徐々に成績を上げてきていて、まさしく叩き型ということが言えそうです。今回は2戦目ということであまり強気にはなれませんが、押さえには考えても良いと思います。

アンティシペイトは夏の札幌で3勝クラスを勝ち上がった上がり馬。長い距離を得意としていて、このレース向きな脚質を持っています。母父がディープインパクトなため、速い馬場への適性もそこそこあり、期待の持てる馬です。ハンデが55キロと他の同条件の馬よりも1キロ見込まれたため、初挑戦の重賞でどこまで踏ん張れるかは、絶好調の横山武志騎手の手綱に託されたというところでしょうか。

好調教馬をチェック!

長距離戦ということもあり、コース追い切りの馬が全体的に多いです。注目のオーソリティは美浦のウッドコースで3頭併せ馬で遅れ。ハッキリいって対した内容ではなかったですね。最近は調教の内容が直結することが少ないために完全消しは危険ですが、評価は落とします。

今週も動きの良い3頭を抜粋します。

マイネルウィルトス 特★★★★★

栗東ウッドコースで併せ馬。ラストの直線に入るときには並走馬を大きく引き離していて、直線では相手に合わせて待つ余裕。これだけ動ければ上々で、見た目だけなら今季で一番良いデキ。速い馬場への対応がカギも、スローの根性勝負なら出番はあると思います。

ディアマンミノル ★★★★★

こちらも栗東ウッドコースで併せ馬。この馬はいつも調教では走りますが、今回は特に一杯に終われていて、ラストの伸びはさすがに秀逸。ムチを入れられてからはあっという間に前の並走馬をかわしました。連戦が続きますが、この動きが出来ているならば体調面の心配はないでしょう。

フライライクバード ★★★★★

こちらは栗東ウッドで単走。長めからラストの脚を伸ばす調教をしていて、全体的なラップタイムが速いです。身体の動きも良く、調教を見た限りではローテーションなどの疲労や調整不足等の心配は皆無と見ています。

スラの勝負は!

今週はハンデ戦ということもあり、そこそこ荒れることもある重賞。伏兵が多いことから少額で小穴を狙うスタイルで攻めます。

◎ フライライクバード

◯ マイネルウィルトス

▲ アンティシペイト

以下

オーソリティ アイアンバローズ ゴースト ディアマンミノル

フライライクバードやマイネルウィルトスが思いの外人気してしまっているので、調教まずまずなディアマンミノルやゴーストあたりが絡んでくれると配当はあがりそう。単系でなく、連ワイドで軽く行きましょう。連で本命、ワイドで穴目に買うのが良いかもしれません。もしワイド1本狙いならばオーソリティ外しもありかもしれませんね。

今週も全馬無事でゴールを。