スラ代表の重賞を斬るっ!~2021関屋記念

好メンバーが揃った新潟マイル戦!

サマーマイルシリーズとしてはかなりの強いメンバーが出走してくる関屋記念。毎年牝馬の活躍が目立ちますが、今年も有力な牝馬が多数登録してきました。

「夏は牝馬」などと言いますが、夏になると牝馬が強くなるというわけではなく、強い牡馬が夏は休養したり、ハンデ戦や別定戦で若い牝馬の負担重量が軽くなったりするために、相対的に見て牝馬の活躍が目立つという事です。

ともあれ、実際に活躍するのは間違いないから、まずは登録馬の中で、最強の牝馬を決めましょう!

牝馬は7頭登録しているが…

アンドラステ、クリスティ、シャドウディーヴァ、ソングライン、プールヴィル、ブランノワール、ロータスランドの7頭ですが、こと新潟のマイルに限ると、対象は絞られてきますね。

高速馬場への対応

夏の新潟と言えば速い馬場で決まってますが、この高速馬場に対応できる馬を7頭の中から探します。

やはり1番は、NHKマイルで31秒台を叩き出したソングライン。次点で阪神牝馬ステークスで結果を出しているプールヴィルになります。

ソングラインは今回51キロという斤量で出てこれることもあり、かなり有力候補ですが、前走がかなりキツイ競馬だったために、今回のレースに向けての調整は見極める必要があります。(調教評価は最後にあります)

プールヴィルはヴィクトリアマイルでは惨敗しましたが、馬体重を大きく減らしており、順調ではなかった可能性が高いです。ベストが1400メートルですが、適性そのものはあるため、穴狙いには最適と言えるかもしれません。(プールヴィルは出走取消しました)

戦績の格

1に格、2に調子、3にローテーションという古い言葉がありますが、大きなレースで活躍している馬の方が結果的に強かったという事があるのも夏競馬。次はこの観点から見てみます。

重賞で勝ちがあるのがアンドラステとプールヴィル、善戦しているのがG1で2着のソングラインとイマイチ勝ち切れないシャドウディーヴァ。

このうちプールヴィルは3歳限定の1400メートルのレースだから割引とすると、アンドラステが1番闘ってきたレースの格は上でしょう。そして、勝ちきれないとはいえ、シャドウディーヴァのキャリアは今回の牝馬の中では一番です。ただ、ソングラインもNHKマイル2着ではありますが、ハナ差の勝ち馬シュネルマイスターが今年の安田記念でも3着に入っており、侮れない戦績ではあります。

左回りとの相性

新潟コースは左回りですが、少し特殊な形状をしていて、外側がナナメになっているバンクになっています。新潟コースそのものでの戦績があればなお良いですが、左回りの東京と中京コースを含めた成績を考慮します。

ソングラインが左回りで4戦2勝2着2回(東京3戦、中京1戦)と得意にしています。次にやはりシャドウディーヴァで、11戦全て東京ですが(1-5-2-3)と75%近い数字で3着以内に入っています。(牝馬限定戦ですが、グレード2のレースも含めた数字)

アンドラステは(2-0-1-1)と悪くない数字で、新潟コースでは1着と3着とこちらも相性は良さそうです。ここではキャリアやレースの格を含めた上で考えると、シャドウディーヴァ、アンドラステ、そしてソングラインという評価の順番が妥当でしょう。

牡馬との力関係

最後に、関屋記念は混合戦であるから、牡馬との対戦で良績がある方が良く、また今回出走する牡馬陣との力関係も同時に計ります。

東京新聞杯を勝ったカラテと、そこで2着したカテドラルを物差しに使うと、アンドラステとシャドウディーヴァは牡馬相手にもまともな勝負をしています。

また前の項目でも出てきましたが、ソングラインは今回の牡馬とは直接の対決はないですが、安田記念を見る限り軽視することは出来ないです。

総合的に見て…

大きく4つの項目に分けて考えましたが、総合的に見るとソングラインが1番勝利に近い存在だと考えられます。特に高速馬場に対応できるのが魅力で、軽い重量を最大限に生かして、勝ちをもぎ取る可能性は高いです。次点では経験値の違いでアンドラステとシャドウディーヴァですが、2頭ともに高速馬場に対しての不安は多少あります。

注意しなくてはいけないのは降雨で重馬場になった時。今回の登録牝馬はパワータイプが多く、ロータスランドやクリスティは特にタイムのかかる馬場が得意です。夏の空は変わりやすいため、この辺の馬場悪化を読むことは難しいですが、その観点も含めると、晴れ雨兼用のアンドラステやシャドウディーヴァを主軸にするのも有りだと考えます。

対抗せよ男馬!

ここまで牝馬を中心に考えてきましたが、次は上に挙げた牝馬を倒せる牡馬を探していきます。東京新聞杯など、直線対決で勝ってる組み合わせもあるので、そのあたりから考えていくと、カラテはまず評価しなくてはいけないです。

初勝利を挙げてからはずっと低迷していましたが、去年の冬から実力が開花し、3連勝で重賞を勝利しました。久しぶりに登場した安田記念では思うような結果が出ませんでしたが、始めての58キロという斤量やあまり経験のない速い馬場では、13着という着順は妥当だと思います。

今回は新潟の1600。斤量は減るものの、速い馬場であることは変わりません。ですが、東京新聞杯の走破タイムが1.32.4と冬場にしては速い方だったし、スマイルカナやレシステンシアのように前で飛ばす逃げ馬もいない事から、このメンバーならば、なんとかこなせそうな気はします。

潜在能力と実績から言えば、パクスアメリカーナとグランデマーレの2頭で間違いないと考えます。グランデマーレの方は実績としては足りないですが、復活勝利からの連勝もかなり余裕があり、まだまだ底が知れない所があります。

注目すべきはパクスアメリカーナでしょう。成績としてはこのメンバーの中では間違いなくトップで、順調ならばG1も狙えた実力があったはずです。2年4カ月という休みを経てここに出てきますが、まずは競馬に行ってどうなるかは心配な所があります。

運の良いことに今週は雨模様で、そこまでの高速馬場にならない事に加え、重馬場は得意なクチ。いきなりの復活勝利は難しいと思いますが、重馬場で普通に回って来るだけで、そこそこの勝負になるポテンシャルもあります。陣営としては先のことも考えて無理はしてこないと思いますが、馬券の押さえには必要だと考えています。

重馬場になりそうですが??

最後に、夏の新潟特有の高速馬場を前提に話してきましたが、今週は見事に天気が崩れてしまいました。関屋記念に登録のある馬は比較的に重馬場が得意な馬が多く、さほど影響はないと思いますが、上記に挙げた馬以外で、重馬場なら浮上してきそうな馬を探していきましょう。

牝馬のコーナーで少し触れましたが、重馬場ならやっぱりダントツでロータスランドとクリスティが成績が良いです。アンドラステも悪くないですが、この2頭はアンドラステよりも1キロ軽い54キロで走れることもあり、上に取ります。

馬場状態がどこまで悪化するかは当日に確認するとしても、ほぼ確実に雨馬場になることが予想されるので、クリスティの前残りの可能性も考えるべきだと思います。

馬場状態とは別に、重馬場でタイム水準が下がることを考慮した場合、面白いのはプールヴィルでしょう。ヴィクトリアマイルは速い馬場も影響しての17着だと思います。血統的にもパワーはあるタイプで、時計がかかればマイルでも浮上してくるだけの実力と実績はあると思います。(プールヴィルは出走取消ました、残念です)

好調教馬をご紹介!

このコーナーでは毎週好調教馬を紹介していますが、美浦のウッドコースが実計測になった事に少し触れておきます。

実際は速かった?

美浦のウッドコースは今までトラックマンがストップウォッチを片手に、目標の馬のラップタイムを取りながら状態を見るというかなりの激務をしていました。それだけに何頭もの馬の時計を正確に測る事は不可能で、実際に競馬新聞各社でタイムの誤差があるのは普通でした。

GPSによるタイム計測が始まってから感じる印象としては、総じて馬のタイムが前より速いという事です。全体のタイムはそれほどの差は感じませんが、特にラップタイムは実計測のほうが若干速い印象があります。自分は前からタイムよりも馬の動きを重視しているため、影響は皆無ですが、トラックマンさんのために他場でも是非取り入れて欲しいと思います。

さて、今週の関屋記念ですが、各陣営全体的に熱の入った調教でした。注目のパクスアメリカーナですが、さすがに勝負どころでの動きが多少鈍い印象ですが、長期休み明けとしての仕上がりとしてはまずまずといった所です。今週はこの3頭の動きが特に抜群で、調教だけで選ぶならこの3頭でガチです。

グランデマーレ 特★★★★★

栗東販路で単走。(おそらく単走) 馬場の真ん中辺りをもの凄い気合いであっという間に登坂。おそらくと書いたのは、併せてたとしたら並走馬が全く相手になっていないから。この気合い乗りが逆に働いて、当日に入れ込むような所がないかが心配ではあります。それくらい動きそのものが良いです。

クリスティ 特★★★★★

こちらも栗東販路で単走。終始ラチ沿いではありますがラストの伸びが素晴らしく、身体の動きも抜群です。鞍上の手も押さえたままでこの手応えだから、馬の体調はかなり良いと思います。馬場も重くなるし、単勝で買いたくなりますね。

ソングライン ★★★★★

美浦のウッドコースで併せ馬。前走がメイチだったので、今回のデキがかなり不安でしたが全くの杞憂。動きの軽さに加えてシャープさもあり、ラストで並びかけると、一瞬で抜き去るパフォーマンス。この動きで終始馬なりというところに、もしかしたら歴代の牝馬より上をいくのでは?という大物感すら覚えます。

今週も全馬無事にゴールを!