スラ代表の重賞を斬るっ!~2021函館記念

荒れるサマーシリーズ!

今週は荒れてナンボのサマー2000シリーズ、函館記念が開催されます。そもそもハンデ戦自体が荒れることと、微妙な開催時期、そしてあまり使われない洋芝、狭い競馬場とまさしく荒れ要素が満載なわけです。

西では中京記念が小倉競馬場で行われますが、こちらは一応サマーマイルシリーズになっています。

一応といったのは小倉競馬場の性質上芝1600メートルが取れないので、1800メートル戦になるからです。それでもマイルシリーズと言いきるあたりにJRAの執念を感じますね。

ていうかそもそも小倉、福島、函館の3場全てで1600メートルが取れないという開催予定のミスに気づいているのだろうか。もちろんオリンピックとの兼ね合いもあるのだろうが、夏に走りたいマイラー馬はどうすれば良いのだろうな。

そして1600メートルを心待ちにする馬が多い8月の新潟のマイル戦はかなりレベルが高そうである。

さて、話がそれてしまいましたが、函館記念です。サマー2000シリーズの中でもなぜだか一番レベルの低い馬が集まるレースだけに、予想は難解になります。

そして、そもそも函館競馬場で行われる重賞そのものが少ないので、参考になるレースの数も少ないことも頭を悩ませる原因になっています。

基本的な考え方として、

  • 洋芝大好き
  • 小回りが得意
  • 重馬場になってもへっちゃら
  • 何より夏が好き

の4点になるかと思いますが、順番に考察していくとしましょう。

洋芝大好きな馬を探すのです!

まずは洋芝大好きな馬を探しましょう。洋芝って何だよ!っていう人のために簡単に説明しますと、日本の競馬場では2種類の芝が使われていて、そのうちのイタリアングラスという西洋の、丈の長い芝を指します。丈が長いだけでなく、寒さにも強いため、北の大地では野芝を使わずに全てがこの洋芝で構成されています。(福島以南は野芝と洋芝が混在する状態)

このイタリアングラスは芝草の弾力が強い事に加え、それだけ根っこも強く張るので芝の生えてる路面も柔らかくなります。

このフカフカの状態の馬場が得意な馬がおり、そういった存在を探すのがまず第一の考え方です。

重馬場などもそうですが、こういった「適性」に関しては実際に馬を走らせてみないと分からない事がほとんどで、馬柱から実績のある馬を読み解くのが確実な方法になります。

該当馬をチェック!

今回のメンバーを見渡して、北海道の競馬場での成績と、それまでの実績から考えて、筆頭はトーセンスーリヤになります。この馬は重賞戦線でも入着級の走りを見せているので、軸として考えるのは当然になります。

次点でバイオスパークとハナズレジェンドあたりになります。この2頭は洋芝は良いのですが、競走成績としてはまだ少し足りないと考えます。

注目の穴ですが、この部門ではワセダインブルーを挙げておきます。実力としては全く足りてませんが、穴を開けているのがみんな洋芝と、北海道競馬との相性の良さを見せています。

小回り競馬場で魅せる器用さ!

次に意外に大事な小回りコースでの成績を見ます。函館競馬場のような小回りコースは、コーナーを曲がる時の器用な立ち回りを必要とします。

トーセンスーリヤは既に軸候補なので割愛すると、この部門ではマイネルウィルトスが次点でしょうか。

前走はさすがに馬場が向いた所はありますが、福島、小倉、札幌、函館と良績があり、小回りで好走できる起用さと体幹の強さをもっています。ただ、こちらも実績としてはあと一歩足りないので、上位に来るには天気など、何かしらの助けはいると思います。

この部門の穴として挙げるのは、ジェットモーションという馬。小倉での連勝からもパワータイプで、馬体重があるわりには小回りのきく馬。中京競馬場でも良績があり、コーナーワークは上手です。こちらは実績としては、かなり足りないので、買うとすればかなりのギャンブルになると思います。

むしろ重馬場で走りたい

そして、重馬場適性です。重馬場だと、まさに水を得た魚のように強くなる馬をさがしましょう。

この部門のトップは文句なしでマイネルウィルトスです。稍重以上で7回走って着外が1回しかなく、あとは全てが3着以内。前走の2着との着差を1.8秒つけた圧巻のパフォーマンスを見ても、重馬場との相性の良さが光ります。

次点で軸に挙げているトーセンスーリヤ、そしてディアマンミノルも重馬場適性はありそうです。

この部門の穴もワセダインブルー。実績が下級条件ですが、重馬場での好走実績があり、洋芝と重馬場も走る事ができるパワーを持っている証拠です。

ただ、今週の函館は天気が良く、この条件に関しては参考にならない可能性もあることは注意してください。

夏馬を探します

最後に、馬柱の成績で偏った成績のある馬を探してみます。穴馬を探すときは良く使う方法ですが、今回は開催時期に焦点を絞ります。

梅雨の時期から夏にかけての成績が良い馬を探しますが、基本的に時期で考える場合、数年単位で偏ってる馬を選ぶ方が確実性が高いです。

馬柱を見渡した所、この時期だけに突出して成績を残している馬はいませんが、強いて挙げるならワセダインブルーになるでしょうか。7月8月では4戦して、まだ3着以内を外していません。

これでワセダインブルーは3つの部門で名前があがりました。おそらく人気にもならないと思うので、ワイドや3連複で狙うのには良い穴馬になります。

最後にあの馬について

フェブラリーS勝ちという勲章をぶら下げて、カフェファラオが芝の重賞へと挑戦してきました。ダートコースでの実績は素晴らしいですが、芝コースではどうでしょうか?

ハンデ斤量も58.5キロとそれなりに見込まれましたが、問題は芝コースでもなく、斤量でもなく、函館というコース形態にあると考えます。

もともとエンジンの掛かりが遅いタイプで、距離は問題なくとも、コーナーの少ないワンターンのコースの方が成績はあります。地方交流戦でも、狭い競馬場への対応が出来ておらず、中京競馬場でのチャンピオンズカップでも負けています。

函館競馬場はカフェファラオの得意な東京競馬場に比べて狭く、2000メートルという距離を走るには、コーナーを4回も周らなければいけません。初めての芝のレースで、この不得意なコース形態での勝負では、少し分が悪いと思います。

実績的に考えて押さえても良いと思いますが、ルメール人気もあると思うので、妙味が全くなく、潔く切り飛ばすのも手です。

好調教馬をご紹介!

全体を通して各陣営気合いの入った仕上げ。ほとんどの陣営がここに向けてキチンと仕上げてきています。カフェファラオですが、函館の芝コースで併せ馬をしており、予定よりも速くなったのか、ラストはルメールが少し控え加減にするくらいの走りでした。芝の走り自体は全く問題なく、ポイントはやっぱり小回りの1番枠になりそうです。


マイネルウィルトス 特★★★★★

函館のウッドコースで単走。巷ではここを勝って凱旋門と騒いでいますが、まさしくそれを思わせるような素晴らしい脚捌きをみせています。調教全体のタイムも出してはいなく、やはり馬場は重くなった方が良いと感じさせる力強さがあり、速いタイムの出る良馬場をどのようにこなすかがポイントでしょう。

トーセンスーリヤ ★★★★★

函館のダートコースで単走。こちらも全体のタイムは出していませんが、ラストで強めに追われると瞬時に加速。少し太めに写りますが脚の運びが良く、実力通りに走れる状態にあると思います。

サトノエルドール ★★★★☆

こちらは函館のウッドコースを単走。あまり強くは追っていませんが、首を上手に使ったしなやかな走りに好感をもちます。おそらく前走で仕上がっていると思うので、今回はこれで十分ということでしょう。何より感心したのはコーナーワーク。狭い調教コースで張り付くように上手にコーナーを曲がっていて、函館コースへの適性がみえます。

今週も全馬無事を祈りましょう!