スラ代表の重賞を斬るっ!~2021七夕賞

七夕賞

コース巧者が強い福島競馬場

今年も早いもので、もう半年が過ぎました。コロナウイルスには注意しなくてはいけませんが、今月からスポーツの祭典、2020東京オリンピックも開催されます。

競馬界は春のG1が一段落して少々トーンダウンですが、夏の開催から秋に繋げていく馬も多く、馬券は買わなくとも結果は把握検討しておいた方が後々役に立ちます。

さて、今週は福島競馬場では恒例の七夕賞が開催されます。ハンデ戦で行われるこのレースは、なんといってもコース巧者が結果を出すことが多いレースでもあります。

故に、軽いハンデの馬でも福島実績のない馬で厚く勝負するのは少々危険です。また、今年の福島競馬場は中間にエアレーション作業を行っており、この七夕賞も傾向が変わる可能性があることも考慮にいれなくてはイケマセン。

福島で好走している馬が中心

まずは例年通りに福島で好走している馬から考えます。

やはりなんといってもクレッシェンドラヴとヴァンケドミンゴ無しではこのコースは語れないでしょうか。

クレッシェンドラヴは去年の七夕賞を勝ち、一昨年は2着と、コースだけでなくこのレースそのものでも好走しています。福島で5戦して2勝と2着が3回と連を外していません。前走の大阪杯はさすがに相手が強かったですが、重い馬場もこの馬にはあまり向いていません。福島だからこそ重い馬場でも好走していると考えています。

懸念材料としてはハンデが過去最高の58キロということと、年齢的に7歳になり、衰えの心配があることです。七夕賞で高齢馬が活躍出来ていないというのも事実です。ですが、データ的に高齢馬が43頭中3頭は3着以内に入っているので、これを理由に切るのは少々危険な気もします。

そしてヴァンケドミンゴです。この馬は勝ちの全てを福島であげていて、福島に特化していると言っても過言ではありません。福島では6戦して、4勝2着1回3着1回。去年の七夕賞は3着でしたが、重い馬場が少し堪えた様子でした。

この馬も今年は斤量が2キロ増えますが、過去に57キロでも勝っていて、そこまでの心配は要らないと思います。馬場は軽い方が良いので、むしろ当日の天気の方が気になるでしょうか。

傾向が変わる可能性の考察

次に、今年の福島の馬場から見て傾向が変わる可能性も考えます。JRAのホームページでも発表されていますが、今開催前にエアレーション作業を行っています。

エアレーション作業とは馬場にクッション性を出すために行うもので、路盤そのものに穴を開けて掘り起こす、かなり大掛かりな作業です。当然芝の生えている地面は空気と混ざって柔らかくなります。そのため作業を行ってない状態と比べるとタイムは出ず、足元のグリップ力が必要になってきます。また、雨が降ったときも内部に水分を蓄積しやすく、走りにくくなります。少々大げさですがスポンジをイメージすると良いでしょうか。

ですが、どの程度の規模で行われたかは分からないため、馬場の状態は実際のレースを見て確かめる必要があります。ここでは、先週の日曜日に開催されたラジオNIKKEI賞の結果から馬場を読んでいきます。

ラジオNIKKEI賞はノースブリッジが果敢に飛ばし、ワールドリバイバルとタイソウが前目で追走する形になりました。中段に構えたヴァイスメテオールが1頭違う脚で追い込んできた事以外では、5着に入ったシュヴァリエローズも前目に着けていた事を考えると、かなりの前有利の馬場だと言えます。前半3ハロンが35.6でラストが35.2。逃げたノースブリッジが折り合いを欠きながらも35.8で上がってることからもそれは明白です。

ジョッキーの話でも、今の福島の馬場はかなり良好で、芝もよく、馬にとって走りやすい馬場になっていると言うことです。ですので、開催して暫くは前目の馬に注意する必要があるでしょうか。

そして、エアレーション作業を行い馬場にクッション性を持たせると、普通は前残り一辺倒の馬場にはならず、追い込みもきくような馬場状態になることが多いです。稍重になったこともあるとは思いますが、上位3頭だけに共通する点として、稍重以上馬場かつ、2000メートルでの勝ち鞍があるということでした。

ラジオNIKKEI賞の結果と完全にリンクするとも思えませんが、当該距離よりも長めのレースでパワーと精神力のある馬は注意した方がよいかもしれません。

該当しそうな馬は?

レースの条件が違うため、上記した内容に完全に縛られる意味もないので、単純に2200メートル以上の成績と、重馬場での勝ち鞍のある馬を探してみます。

既出のクレッシェンドラヴはもちろんのこと、このメンバーの中ではブラックマジックが面白そうです。長い距離に実績がある先行馬で、重たい馬場も苦にしません。速い馬場でも走る馬で、今の福島の馬場に合う印象です。七夕賞の傾向としては先行と前走長距離の馬は相性が悪いですが、元々の考え方として傾向が変わる可能性を見てるので、気にしません。

もう一頭穴を挙げるとすれば、重馬場巧者のロザムールでしょうか。こちらはブラックマジックと違い長距離での実績はありませんが、もともとダートを走っていたパワーもあり、馬場が渋った時は6戦の内5戦は3着以内を確保しています。

当日の馬場がどこまで悪くなるから分からないですが、雨量によっては穴として狙うのも良いと考えます。

未知の魅力と成長力

最後に、出走メンバーの中でまだ秘めた能力を持っている可能性のある馬と、成長力に期待できる馬を挙げておきます。

去年の函館記念で1番人気に支持されたカウディーリョ。その函館記念は0.5差で7着と負けてしまい、続く札幌記念も惨敗でした。札幌記念の方はさすがに勝った相手が強かったですが、安定しない成績がネック。およそ一年の休養を経て立て直され、今回のメンバーが相手ならばそこまでの差はないはずです。小回りのコースも得意としていて、加えてパワーもある走りは、ここで上位に入ってもおかしくないと思います。

そして、去年のクラシックを湧かせるはずだったワーケア。日本ダービーは8着とそこまでの成績を残せませんでした。その後も古馬の重賞に挑戦しましたが、今一歩実力が伴っていない印象が強く、何よりタイムの速い芝に対応が出来ていませんでした。

今回の舞台は時期的にもあまり速いタイムの出るレースではなく、中山コースの重馬場でも実績があるこの馬にはチャンスです。休養が長くなったため、このレースを叩きに使う可能性もありますが、血統的な成長力から考えても押さえる必要はありそうです。

好調教馬をご紹介!

梅雨の時期の福島開催だけあって、各陣営それぞれの思惑はありそうですが、間違いなくこのレースを狙ってきている厩舎もあります。調教で見てとれた「本気馬」を3頭紹介します。ちなみにワーケアは調教からは手が出せません。はっきり良くないです。

クレッシェンドラヴ 特★★★★★

美浦のウッドコースで追い切り。馬場を目一杯使った調教で、馬の動き全てが最高潮とも思えるような、力感溢れる走りを馬なりで披露。単走ですが、気合い乗りも良く、このレースに掛けている事が目に見てとれます。

トーラスジェミニ ★★★★★

こちらも美浦のウッドコースで調整。全体のタイムは出していませんが、脚の運びの力強さがバカに良いです。傾向としてこのレースに向きませんが、馬の状態は良く、晩成型の成長力を見せています。

マウントゴールド ★★★★☆

こちらは栗東のCWコースを単走。短い距離でしたが集中して走れており、前走で覚醒した感があります。全体的なスピードの乗りも素晴らしく、また力強さもあり、人気次第では穴で狙ってみるのも面白いと思います。

今週も全馬無事にゴールを!

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