スラ代表のG1を斬るっ!~2021 NHKマイルカップ

毎年荒れるG1だが…

伏兵馬の台頭もあり、毎年馬券的には高配当になる印象のあるレースですが、今年は実力の高いメンバーが揃いました。というのも、クラシック路線の馬のレベルが比較的に高く、早い段階でこちらに移行した馬が多いというのが、このレースのレベルを上げている要因だと思います。

加えて馬場が高速だったとはいえ、2歳時の朝日杯ではレコード決着になるという、マイル路線そのもののレベルの高さも要因の一つだと考えます。

今年も様々なレースからここに登録してきていますが、いつもの通りまずはトライアルレースから有力馬を考察していきます。

阪神と中山、そして中京

毎年荒れる要因の一つとして考えられるのは、前哨戦やトライアルレースの全てが、本番と違う競馬場で行われることが大きいと考えます。
特にこの時期の東京競馬場は高速馬場に降雨など、馬場が特殊になる事があり、経験値の差や、他の競馬場の走りからでは見抜けない適性が出ることがあるからです。

ですので、トライアルや前哨戦では単純にその馬の強さや成長力を考えた方が本番のレースを予想する上での助けになると考えます。

ニュージーランドT

中山競馬場でのトライアルレースはニュージーランドトロフィー、通称NZTです。ここを勝ったのがバスラットレオンですが、この馬は年明けの時は1勝馬で、年内3戦してNZTを勝ち、本番に駒を進めてきました。

如何に相手関係に恵まれたとはいえ、トライアルレースで5馬身差は少し驚きではあります。
2歳夏の札幌のレースではクラシック組と好勝負していたので、おそらく冬場の気候が合わなかったこともあるかもしれません。
ですが、先の通りの5馬身差は伊達で出来るものではないので、その間の成長力も素晴らしいものがあります。

課題としては左回りの東京コースになりますが、小回りの中京コースよりかは走りやすく、輸送も苦にしないため、問題はないと見ます。
ただ、やはりこのレースの相手関係と、5馬身差圧勝の反動も考慮すると、本命として推すのは多少の不安はあります。

アーリントンカップ

数年前から正式にトライアルレースになったこのレースですが、今年はホウオウアマゾンが復帰初戦を勝利しました。

朝日杯では人気を背負って負けてしまいましたが、足元が悪かったこともあり、静養して復帰したこのレースでは見事に快勝しました。
休み明け初戦でありながら、ほぼ馬なりで前を行くピクシーナイトを楽に捕らえそのまま押し切る強い内容です。

高速馬場に対応するスピードと、重馬場にも対応するパワーと精神力を兼ね備えた実力はこのメンバーのなかでは間違いなくトップです。
加えてレジェンド武騎手が騎乗と、まさに鬼に金棒。
唯一の懸念材料とすれば、速い脚は使えないので、スタミナ切れの時の差し脚に屈することがあることでしょうか。

ここで4着と負けた前出のピクシーナイトですが、このレースは叩きと割り切っており、本番での巻き返しにはある程度期待は持てます。好メンバーのシンザン記念勝ちの内容からも脚質に自在性があり、注意すべき1頭ではあります。

ファルコンステークス

次に前哨戦のファルコンステークスです。このレースは中京コースの1400メートル戦ですが、本番につながることがあり、精査していく必要があります。
結果は上位人気3頭で決まりましたが、何といっても勝ち切ったルークズネストの成長力に感心させられました。

シンザン記念でもピクシーナイトの2着に追い込んでおり、脚質の自在性もあります。京都では負けていることから、坂のある競馬場で強く、今回の東京コースも問題ないと見ます。
ただ、2.3着の馬より斤量も1キロ軽く、現状としてのベストの距離は勝ち切った1400メートルだと考えていて、そのあたりは鞍上の幸騎手の手腕が問われるところです。

ここで2着したグレナディアガーズは、去年も言った通りやや左回りに不安があります。ここの走りを見る限りほとんど克服したと思って間違いはないですが、極限の走りをするとまだどうなるか未知数なところもあります。
もちろん不動の実力馬ではあるので、あえてケチをつけるなら…という程度です。

その他のレース

今年のメンバーはレベルが高く、上にあげた3つのレースの馬の中から1~3着馬が出る可能性が高いとみています。ですが、まだまだ3歳の若馬なため、穴も含めてその他のレースからも有力馬を何頭か考察していきます。

基本的な考え方として、クラシックを目指していた馬の転戦組が連対することがあり、ここからになります。

ディープインパクト記念で2着したシュネルマイスターと、気性的に安定しないランドオブリバティは人気にもよりますが押さえとして考えても良いと考えます。特にシュネルマイスターはその後の皐月賞の結果からみても評価するのは妥当です。
もともとマイル指向があった馬で、皐月賞には向かわずにここに絞って登録するあたりに好感が持てます。

ランドオブリバティは気性が安定しませんが、左回りなら逸走も問題はなく、その実力が発揮されればここで勝ち切ってもおかしくはありません。
距離短縮が良い方向に出る可能性もあり、まさに惑星といった所でしょうか。

最後に1頭穴馬として、ソングラインを挙げておきます。
桜花賞は初めての阪神コースや関西遠征という事もあり、全く良い所がありませんでした。

今回は走りなれた左回りと、良績のある東京コースに戻り、善戦が期待できます。今の東京の差し馬場にも合っており、スピードの持続力に加えて速い脚も持っています。仮に先行馬が雁行しペースが上がった場合には、ラストでこの馬が差し込んでくる可能性は十分に考えられます。

🔰好調教馬をご紹介!

今回は仕上がりの良い馬が非常に多く迷いましたが、美浦のウッドコースが軽いため、関東馬の方がよりデキが良く見えます。関西の有力所もまずまずの仕上げをしており、各馬実力は出せそうではあります。

バスラットレオンは今週の調教は軽いですが、意図的なものであることは間違いないです(情報元は公開しません)。

ソングライン 特★★★★★

文句なしの特評価です。馬にヤル気が満ちており、直線で走る気を押さえつつ、促すと瞬時に反応。俗に言うワープしているような素晴らしい加速です。全体タイムも速く、このレースをメイチで狙ってることは間違いないです。

シュネルマイスター 特★★★★★

こちらも特評価になります。鞍上が持ったままで、並びかける外の並走馬をあっさりと突き放しました。身体の動きもかなり良く、皐月賞に出ずにここに集中している事が見てとれます。東京のマイルへの対応がカギですが、デキは完璧です。

ロードマックス ★★★★☆

3頭目の馬は非常に悩みましたが、総合的に見てロードマックスにします。ラチ沿いではありますが、栗東坂路を単走馬なりで真っ直ぐに力強く登坂しています。成績的にもの足りないですが、東京コースは悪くないので最後の大穴に入れるのも面白いかもしれません。

今週もレースを楽しむと共に、全人馬無事を祈りましょう!