レイパパレは勝つべくして勝った?!G1馬を蹴散らしたワケ~大阪杯

3強揃って敗れる

先週の大阪杯は3強と呼ばれた3頭が揃って敗れ波乱になりましたが、その3頭の最高順位がコントレイルの3着というのにも驚かされました。

無敗で挑んだレイパパレに負けるのは、「ありうる」と予想できたかもしれません。ですが、直線猛追したモズベッロに3頭もろとも差されることを想像できた人は少なかったのではないでしょうか。

後から何を語ろうとも結果は変えられません。ですが後学のためにもこの事実を受け止め、素直に考えていくことが必要だと思いました。

雨が理由では済まされない! 2着はモズベッロ

確かに勝ったレイパパレは3強と対戦がなく、この馬の未知の強さを探るのは少し難しかったかもしれません。ですがモズベッロの方はどうでしょうか?

こちらは古馬の重賞レースに何度も出ており、実力の程は知れていたハズです。ですので、重馬場を見越してこの馬を押さえた人もいると思います。ですがほとんどの人はコントレイルやグランアレグリアなどの3着付けの買い方で、3頭全てに先着すると考えていた人はそこまで多くいないと思われます。

以前にもこのようにモズベッロが活躍したレースがありました。それは去年の宝塚記念です。この時も、サートゥルナーリアやラッキーライラックといった強豪よりも上の順位でゴールしています。ですが、単純に重馬場が良いという理由だけならば、今年の1月に行われた、メンバー的に見劣りするAJCCでの敗戦は不可解で、なにか別の理由があるはずです。

阪神コースの2000メートルや2200メートルの重馬場で好走して、中山コースの2200メートルではイマイチなんてことがあるのでしょうか?

その理由はコーナーにあります

コーナーのR

阪神コースの2000メートルと2200メートルは内回りのためコーナーのRがキツく、器用さや身体のバランス能力が必要になってきます。中山コースの2200メートルは外回りのため、上記の阪神コースの条件よりはコーナーが緩い作りになります。

モズベッロは、このRのキツいコーナーを立ち上がるのが抜群に上手いです。まるでコーナーに張り付くように、回りながら加速することができます。このパフォーマンスの差は、馬場が重くなり、加速するのが難しくなった時に顕著に現れてきます。

同じく小回りコースでRがキツい中京競馬場での重馬場で圧勝しているのも、これが理由の1つです。コーナーの回り方が上手ければ、その後に待ち構える直線でのスピードの乗りが全く違うため、特に重馬場では他馬よりも上がりが格段に速くなると考えます。

これが外回りコースであれば、内回りよりも他の馬のパフォーマンスの落ちが鈍いので、モズベッロが相応な順位になるのも納得ができます。

暁のパドック診断より

パドック診断からです

暁:
パドックを見てもコントレイルの敗因はわからないです。
去年までと遜色ないと見えたんですが、唯一気になるところはあばらが浮いて見えなかったくらいでした。
ようは単純に馬体増は、絞れてなく成長分ではなかったのではないか?
というところと、血統的なもので心肺機能が落ちたのかもしれないですね。

サリオスに関しては毎日王冠の時みたいな気迫がなく、3番手評価にまで落とした理由です。
成長力を期待したのですが、向正面まで松山が抑えるの必死でした。
かなり手綱を引いて騎乗していた印象で、スタミナをかなり消耗していたのではなかろうか?
あとは単純に重馬場が向かずに失速でしょう。

グランアレグリはやっぱり体型がマイルです。
この距離には不向きだと思います。
このメンバーでならと思って2番手評価にしましたが…
重馬場も向かないでしょうが、単純に2,000はムリだと思います。
パンパンの良馬場であれば連下までは可能なのかなぁ。

勝ったレイパパレは1,000m通過が59.8秒とこの距離と天気を考えると少し早いですが、なにより先頭で気分良く走れた事が一番の要因だと思ってます。
昨日(当日)グリーンチャンネルで元調教師がパドックを見て診断してたのですが、重馬場向きでこの天気だと逆転可能とは言ってましたね。
ですが、僕のパドック診断だとすこしカリカリして馬体重も増えていないとなると、メンツを考えたら買えませんでした。

モズベッロは同じく重馬場でむしろ今ならダートのがいい、とまで元調教師が判断したくらいなので、複勝くらいは意識するべきでしたが、AJCCの不良馬場で5着ならこのメンツこの舞台ではやっぱり買えないとなります。

光る!川田騎手の好騎乗

スラ

やはり川田はすごい

スラ:
正直、スタートして1コーナー立ち上がった時点で順位が見えたんですよ。
グランが1着、コントレイルが2着、レイパパレかサリオスが3着という。だからチャットでも「勝った」っていれたんですよ。

あの3頭の位置取りとこれまでのレースを見るとそれが濃厚だったので。(グランとコントは逆かもしれませんが)

でも、それを打ち砕いたのが川田君の好騎乗かもしれません。

1000メートル過ぎからのラップが異常なんですね。

レイパパレの大阪杯のラップタイム

一度息を入れてからのロングスパートです。
なのでこの後半のペースを早めに追いかけた3頭はかなり辛かったハズ。
当然ラストで脚がなくなり、最後の方まで脚を溜めたモズベッロがロスなく立ち回り、見事に出し抜いたというのが展開としてのポイントですかね。

でもこの条件下でのロングスパートで、バテないレイパパレが想像以上に強かったのは間違いなさそうです。

ちなみに過去5年分の阪神2000重のラップ構成をみても、この大阪杯のラップは本当に異常です。

大体平均して遅いか、上がりの3、4ハロンだけ速いかのどちらかで、前半速く、中緩めて後半も速いというこの形は皆無です。

参考にこちらはチャレンジカップの時のラップ

同じ阪神2000メートルの良馬場で行われたチャレンジカップよりも、重の大阪杯のほうが前半が2秒近く速いという物凄いレースになっていました。

暁:

馬体重が増えてなくて、この大阪杯のラップ刻めるって事は、今回のダメージ次第では次走凡走もありえなくはないですね。
ただ心肺機能は今回のどの馬よりも高い次元にあった事だけは認めないといけないですね。

競馬はやはり水物

どんなに強い3冠馬、日本と海外のマイル王を蹴散らした馬でも、G3、G2クラスの馬に負けてしまうこともある、それが競馬です。

勝った馬はもちろん褒められるべきですが、常にこういうこともあるということを念頭に置いて競馬や馬券を楽しんでいかなければなりません。

何事も「ほどほど」が良いということですね。

今週は桜花賞ですが、サラブレッドにとっては一生に1度の晴れ舞台、できることなら良馬場で開催して欲しいです!