スラ代表の重賞を斬るっ ~vol.6 東京新聞杯 きさらぎ賞

中京競馬場がラスト!

2月に入り寒さも一段落した感じですが、まだまだ冬は続きます。そろそろ春のレースに向けて有力馬も始動する頃です。中京競馬は今週でひとまず終了して、来週からは阪神開催に移ります。馬場が読みにくく、苦戦した開催も終わり、やれやれといった感じでしょうか。荒れた馬券で儲けていた人は少し残念ですね。

今週は東京競馬場で、春の安田記念を目指す馬のローテーションレースの1つ、東京新聞杯と、中京競馬場でクラシックを目指す馬のステップレース、きさらぎ賞が開催されます。

東京新聞杯の考察

春のG1安田記念と全く同じ舞台で行われるレースですが、なかなか本番には結び付かない所もあります。季節として寒い冬であり、芝の状態が安田記念が開催される頃とかなり違うことも1つの原因だと考えられます。

馬の調子を整えるのも冬は大変で、基本的に動物は寒い時期は体重が増えて、体を守る毛も冬用の体毛が生えることもあります。そういう生物の摂理に反して競走馬は身体を鍛えているので、調子の整わない馬も出てくるのは当たり前の事だと思います。

ですので、冬の時期に好走があるかどうかのチェックは必要だと考えます。また、傾向的にマイルに特化した馬の好走例が多く、2000メートルくらいの距離まで走れる牝馬の実績馬が時に穴を開けます。

有力候補は?

メンバーを見渡した所、そこまでマイルに「特化」したキャラクターはいない模様。強いて言えばヴァンドギャルドエントシャイデンでしょう。中距離の実績まで考慮すれば、サトノウィザードも成長してきています。

ヴァンドギャルドはマイルチャンピオンシップでもグラスアレグリア相手に0.5差と、不利な枠から好走しています。脚質から差し損じることも多い馬ですが、このメンバー相手なら上の実力であることは確かです。開幕間もない馬場ですが、先週はそこまで極端に前が残ることもなかったので、馬券内に来る可能性は高いと考えます。

エントシャイデンの方は、正月の金杯で3着と好走しました。それまでの競馬とはガラリと変え、逃げに転じた事が良かったと思います。ですが今回も同じ競馬をするとは限らず、ダイワキャグニーという競合する馬もいるので、実績からも強くは推せないです。サトノウィザードも決め手に欠けるところがあり、相手なりの競馬はしますが、勝ちきるまではどうかといった所でしょうか。

であるならば、1月9日に行われたリステッド競走のニューイヤーSの勝ちタイムを0.3も上回って勝ち上がってきたカラテに穴の期待を込めます。実績的にはまだまだ足りなく、前走は軽い斤量の恩恵もあったかもしれませんが、4勝の内の3勝を1600メートルであげていて、ここまで連勝できています。パワーの必要な舞台でも問題なく、長い直線の府中でも前々からの粘りには注意が必要だと考えます。

逸走の大器 きさらぎ賞

続いてきさらぎ賞の考察ですが、何と言っても前走のホープフルステークスで逸走してしまった、ランドオブリバティに焦点が集まります。かつてレースで逸走してしまった実力馬にオルフェーヴルがいますが、オルフェーヴルの場合は古馬になってからのものでした。

ランドオブリバティはスタートでの接触が原因とも考えられますが、普通の場合はあそこまでの事にはなりません。明らかに気性の問題がある可能性が高いと思います。陣営は色々工夫してこのレースに望みますが、気性の甘さ自体は短期間で克服できるものでもありません。戦績から、まともに走れば強力なので、完全に見限ることは難しいですが、頭からの本命という考えは少し危険な気もします。

ランドオブリバティ、ヨーホーレイクといったホープフル組が人気の中心になりそうですが、あえて別路線組から1頭候補を挙げると、アイビーSと京都2歳Sで共に2着と好走しているラーゴムでしょう。

特にアイビーステークスでは、今回と同じ左回りの舞台でオーソクレース相手に好走していて、血統からもパワーの必要な中京の芝は問題なさそうです。先行脚質なので馬場のよいところを選んで通ってくれば、粘りこみも可能だと考えます。

🔰好調教馬をご紹介

冬場の難しい調整のため、各陣営探りながらの様子。東京新聞杯の方はそこまでガッツリと仕上げてきている馬は見当たらなく、判断が難しいです。きさらぎ賞も目立った馬が少なく、こちらも難しいですが、ランドオブリバティをどう見るかがやはり一番のポイントになりそうです。

東京新聞杯

サトノアーサー ★★★★

7歳と高齢になりましたが、気合いのりと迫力は健在。力強さもあってまだまだ力は出せそうな様子。安定しない成績ですが1発の警戒は必要かもしれません。

エントシャイデン ★★★★

前走時同様に、短かめからのラスト重視の走り。変わらず動き、脚の回転もよく、今回も前回同様の力は出せそうです。

プロディガルサン ★★★☆

ならびかけると気合いを出して、応戦した並走馬に負けない根性を見せています。最近の成績が悪く、高齢馬が活躍していないレースですが、デキは問題なしです。

きさらぎ賞

ランドオブリバティ ★★★★☆

終始押さえっぱなしで並走馬を圧倒しています。見た感じ折り合いは問題なく、調教での力感や走りは確かなので、取捨に困ります。レースに行って制御できれば、やはり有力だと感じます。

タガノカイ ★★★☆

重たい坂路をものともせずに登坂しています。トータルでそこそこのタイムも出しており、馬場の真ん中を真っ直ぐに登りきった事も好感が持てます。