スラ代表の重賞を斬るっ! ~vol3 京成杯、日経新春杯 

荒れ模様の競馬が続いています

今年は関西のメインが中京競馬場ということもあり、年初めからかなり馬券が荒れています。中山競馬場も内回りコースは馬場が荒れていて、騎手の内外のコース取りや、ちょっとしたペースの違いで思ってもない穴馬がくる事があります。

正月競馬としては先週の開催で終わり、調教や調整も普段通りに戻ってくると思うので、そろそろ荒れ傾向も落ち着くと考えています。

京成杯の考察、冬の芝質

中山競馬場の2000メートルという条件で行われるレースですが、前の年の同じ条件の芙蓉ステークスとはあまり結び付きがないのが特徴です。

やはり、芙蓉ステークスの時とは出走各馬の成長度合いが大きく異なるのもありますが、一番はこの冬の時期の寒さが原因であると考えられます。ここまで寒くなると日本原産の野芝と言われる芝は休眠状態になり、オーバーシードで植えられているイタリアングラスという西洋の芝が強く主張します。そうすることで、夏の北海道の競馬場のようなタフなターフが出来上がります。雨が降らず乾燥すると、根を張っている地面も固くなり、ますます芝の状態が悪くなります。このような過酷な条件なため、求められる能力としては、軽いスピードよりも、最後まで走りきる精神力やパワーが中心になってきます。

有力候補は?

今年の京成杯のメンバーを見渡すと、まだキャリアが浅い馬が多く、前述した条件に合いそうな馬を探すのは少し困難です。強いてあげるとすれば未勝利戦の不良馬場で破格の上がりタイムを出しているプラチナトレジャーでしょうか。

重馬場で好走したという理由でパワー形という結論を出すのは危険ですが、不良馬場まで悪化した馬場はそれなりの精神力と体幹の強さがないと勝ちきれません。

新馬戦を稍重で勝ったグラティアスもパワーと精神力はありそうですが、いかんせんキャリアがその1戦しかないため、十分な信用を置けるような存在、とまではいかないでしょう。

それならば未勝利戦を圧勝した、タイムトゥヘヴンの方でしょうか。それまでの走りに比べると少し走り過ぎな感は否めませんが、走破タイムはホープフルステークスに出走していたメンバーと比べても遜色ないものです。

狙い目の穴は…

先週から中山の内回りコースでは、ラストで外に展開して差しで勝負が決まるというレースもありました。騎手による進路取りにも影響を受けますが、ある程度後ろからの馬も考慮に入れた方が無難かと思います。

差し馬の中で穴っぽいと言えば、前走福島で快勝したラカンでしょう。メンバーレベルは低かったですが、1頭だけ35秒台という、他の馬よりも1秒近く速い上がりで指しきっています。外差しのきく今の馬場なら穴には面白いと思います。

荒れる中京開催

伝統のG2、日経新春杯も今年は中京で開催されます。1月16日の結果を見ると、開催間もないですが、最後の直線は内側の馬場がすでに傷んでいて、外よりの馬のほうが伸びていた印象があります。

今年は揃ったメンバー

日経新春杯はハンデキャップ競走である事と、厳寒期に行われるという事もあり、なかなか協力なメンバーが揃うことがないのですが、今年はいわゆる「粒ぞろい」な印象です。なかでも去年は残念ながらクラシックには出れなかったアドマイヤビルゴに注目が集まっています。

この馬はキレる脚はもっていないのですが、素晴らしいのはラストまで諦めないで伸び続ける精神力です。先攻脚質で粘りこみ、勝ちをもぎ取る心の強さは他の馬よりも抜けていると思います。軸に出来る安定感もあり、ここから馬券を構築するのが懸命です。

相手候補としては、ある程度上のグレードでも活躍する実績馬を中心に候補を選ぶか、もしくは、人気に関係なく中京競馬場での成績を中心に選ぶかになると思います。

まずは実績馬として、同じ条件で行われている去年の金鯱賞の2、3着のサトノソルタスとダイワキャグニーの2頭ですが、ダイワキャグニーのほうは、斤量が57.5キロと少々見込まれたと考えます。1番枠を引き、先行するには良いですが中京コースの2200メートルとなると、最後まで集中力が続くかは微妙です。サトノソルタスは55キロと相応ですが、こちらも2200メートルは少々長い距離。2頭ともに気性に難を抱えているために馬券的には強気に出れないと思います。

実績といえば去年のクラシックを湧かせたヴェロックスがここに出走してきます。前走を見る限りまだまだ復活とまではいっていませんが、実力の高さとしては押さえる必要があります。小倉大賞典時点よりかは明らかに走る気力を戻しており、叩き2走目の今回は前走よりも期待できるでしょう。

狙う!中京巧者!

中京コースは、何度書いても書き足りないくらい、適性のある馬が強い競馬場です。トリッキーなコース形態により、そのレースのペースによっても順位が激しく変わってしまう難コースです。そんな中京コースで良績を残している馬を狙う方法もあります。

人気所で言えば、着実な成績を残しているサンレイポケットが挙げられます。中京コースは2戦2勝なうえ、長距離も走れる成績からは、まさしく相手筆頭といった印象で、馬券的には外せないと考えます。

穴を狙うとすれば、バレリオと、レイホーロマンスの2頭になってくると思います。バレリオは同じ中京の2200メートルで勝っていて、自在性のある脚質なうえに、今回は内枠を引けました。左回りも良く、上手く内を捌いて立ち回れば面白い存在になると思います。

レイホーロマンスは年齢的な衰えを感じさせないような前走の走りに、やはり中京競馬場での適性を見ます。若いときの勢いは流石にありませんが、ハンデ51キロを生かした立ち回りが出来ればこちらも面白そうです。ただ、乗り慣れた騎手ではなく、今回は高倉騎手ということですので、その辺りの立ち回りは心配ではあります。

🔰好調教馬をご紹介!

冬場に入り、各陣営ともに調整が難しくなってきていますが、そのなかで良く見えた馬を紹介します!

京成杯の方はタイムをしっかりと出している馬が多く、古馬の方は調整程度の馬が多かったですね。

京成杯

プラチナトレジャー ★★★★★

単走ですが、ダイナミックなフォームからラストは身体を一杯に使っての素晴らしい伸び脚を披露。見た目的には中山向きではないかもしれませんが、調整はかなり良いと思います。

ラカン ★★★★★

ゆったりとした入りから、ラストの直線は力強いフォームで四肢の伸び、回転も良く、並走馬を圧倒しています。走りに集中出来ていて、状態は一番良いと思います。

グラティアス ★★★★

こちらは並走馬に並びかけると、ほぼ馬なりで圧倒、ラストは1馬身ほどの先着をしています。軽い走りの様子から、良の芝でも問題ないと思います。

日経新春杯

ダイワキャグニー ★★★★

気負った様子もあまりみせず、坂路コースを力強く登坂しています。ほぼ馬なりでラストまでスピードを保っており、久々のレースではありますが、調整は抜かりないです。

サトノインプレッサ ★★★★

相変わらず力強いフォームからの伸びのあるラストは素晴らしいです。この馬はいつも調教は良く見せるので、今回も挙げますが、気性の難しさは読めないですね。

レイホーロマンス ★★★☆

単走ですが、年齢を感じさせない走りで、坂路コースのど真ん中を最後までスピードを保って登坂しています。正直相手は強いですが、デキは良いと思います。