スラ代表のG1を斬るっ! ~vol 9 2020.final 有馬記念特別編!

今年は歴史に残るレースがたくさんありました!

思い起こせば今年は、コロナウイルスの影響で競馬の開催すら危ぶまれた時期もありました。

ですが、主催のJRAのみなさんや、たくさんの競馬関係者さんの努力で無事に日程を終える事が出来そうですね。

赤鉛筆とお馬さんの代表として、また、壱競馬ファンとしてこの場を借りてお礼を申し上げます。

本当に有り難う御座いました。

みんな大好き有馬記念

今年も早いもので、もうこの時期になりましたね。一年を締めくくる大レース、有馬記念が今週中山競馬場で行われます!

普段競馬に親しみのない人でも、一年に一回このレースだけは買うよ!という方もいるかもしれません。

さて、この投稿はそもそも競馬初心者の方に、少しでも馬券の検討の助けになればという想いで書いてきました。

今回は有馬記念ということで、まずはこのトリッキーな中山2500メートルという舞台を簡単に解説します。

何故に2500メートル?

中山競馬場には陸上競技のトラックのような内回りコースと、向こう正面の外側に外周する外回りコースがあります。

中山競馬場
中山競馬場見取り図 引用JRA

本来クラシックディスタンス(2400メートル)で行われるべきレースは、この中山競馬場だとコースの形状上、コーナーの途中になってしまうので、その距離をとることができません。やむを得ず100メートル伸ばして2500メートルにしているということですね。

そして、この2500メートルのコースは外枠が不利と言われています。

内回りの2500メートルですが、スタート地点である場所は外回りコースで、そこから3コーナーにかけて緩く下り勾配になっています。ここであまり速度をつけると、コーナーを回るときに惰性で大きく膨らんでしまいます。その結果スタートから思いきって位置をとりにいくことができず、どうしても後手にまわらざるを得ないからです。

そして、2500メートルという長丁場なため、ゴール前にある坂を2回登ることになります。勾配のキツイこの坂を2回も登り、上位でゴールするのには、かなりの勝負根性が必要になってきます。

前哨戦の考察

次に前哨戦の考察をしていきたいと思います。

基本的にファン投票で選出される馬が優先的ですので、明確なステップレースはありませんが、主に秋に開催されるG1からの出走組が良い成績を残しています。

天皇賞秋

アーモンドアイがG1競走8勝目を挙げたレース。ここで2着と3着に入ったのが、フィエールマンとクロノジェネシス。

アーモンドアイが早めに先頭に立つなか、後ろからこの2頭が追い比べの形で追い上げていき、惜しくもアーモンドアイには届かなかったものの、半馬身差に迫る見事な走りでした。

クロノジェネシスの北村騎手は、もう一列前で競馬が出来れば違っていたと話していますが、ラストの脚色は数字以上にフィエールマンの方が良く、天皇賞秋に関しては完全にフィエールマンが上回っていました。

中山競馬場という舞台に関しても、経験のあるフィエールマンのほうが初めて走るクロノジェネシスよりも、強調できることに間違いはありません。

しかし、去年あれだけの強さを見せつけたリスグラシューも中山コースが初めてでのあのパフォーマンスですから、現役最強レベルの牝馬のクロノジェネシスにもそのような心配はいらないのかもしれません。

争点としては、春の天皇賞を連覇しているフィエールマンに対して、距離実績ではクロノジェネシスが圧倒的に劣ると言うことです。一番長い距離を走った3歳の時のオークスは3着でした。出走レースを選択していく都合上の事なのかもしれませんが、連対している距離が2200メートルまでというのは、この中山2500メートルというタフな舞台では減点材料になります。

過去のデータから見ても、菊花賞好走馬が成績を残しており、この2頭に限って言えばフィエールマンの方に分があると感じます。

ジャパンカップ

アーモンドアイの引退レースとなったこのジャパンカップは、無敗の3冠馬2頭が出走するという歴史に残る素晴らしいメンバーでの好レースになりました。

ここで上位に入ったカレンブーケドールと、6着のワールドプレミア。この2頭は十分巻き返しがあると思います。

ワールドプレミアは、去年の有馬記念3着からという長期の休み明けでした。それでいながら、少し離されてはいましたが6着と実力をみせました。そして今回はしっかりと調整し、万全の状態で出てくるので、一定の評価はしなくてはいけません。

キレ脚は他の有力馬には一歩及びませんが、キセキのおお逃げでハイペースになった場合、おそらく一番展開が向くのはこの馬です。鞍上もレジェンド武騎手ですので、押さえに入れておく必要はあります。

そして今回最も注意したいのがカレンブーケドールです

カレンブーケドールは5戦目のスイートピーSからずっと津村騎手が乗ってきました。いつも勝負所で他馬に先着を許してしまう、詰めの甘さがある馬です。ですが、今回は陣営も鞍上を池添騎手に変えてきました。

そしてこのことが吉と出る可能性を見ます。

これは津村騎手と池添騎手の騎乗技術云々という話しではなく、馬本来の性質に関係しています。

馬という生き物は本質的にサボりたがる生き物です。サラブレッドの場合それは牧場での育成や厩舎での調教で克服するものでありますが、長い間同じ騎手が続くと馬もそれに慣れてしまい、一定以上の力を出せなくなる可能性があります。ですので、そういう馬に、騎手を変えて刺激を与える事が良い方向に出ることがあります。

今回の池添騎手が乗った調教を見るに、前回よりも気合い乗りが良く、いきっぷりが良くなっていました。

この短期間で、さすがに多くの変わり身は見込めませんが、乗り変わりが刺激になり、本来持っていた力を余すところなく使う事が出来れば、悲願のG1制覇がこの有馬記念になってもおかしくはないです。

その他のレース

その他のレースからだと、海外のレースを除けば有馬記念との相性から考えると、菊花賞とアルゼンチン共和国杯になります。今年は菊花賞からの参戦はなく、過去にはゴールドアクターがアルゼンチン共和国杯から有馬記念を制しています。

今年のアルゼンチン共和国杯では、オーソリティとユーキャンスマイルが注目されていましたが、勝ったのはオーソリティ。

Cコース変わりでも内馬場が悪く、その内を通った馬が全滅し、外前から行ったオーソリティが押し切るレースでした。

骨折休養明けの調整が難しいなかでの勝利であったので、単純に斤量の軽さでは片付けられないレースの重みがあります。大外の18番から先行し、古馬達を全く寄せ付けず完封した走りは見事です。

加えてオーソリティは中山競馬場での芙蓉ステークスで勝ちがあり、コース適性もあります。過剰な人気の場合は考え物ですが、穴として狙えるなら買い目の1つに入れておくのも良いと思います。

もう1頭人気になるであろう、ラッキーライラックはエリザベス女王杯からの参戦です。勝つには勝ちましたが、最後はかなり詰め寄られ、まさしく辛勝という内容でした。前年のエリザベス女王杯と比べると、レースそのものは見劣りしましたが、この馬にはその身体つきからは考えられないような立ち回りの上手さがあります。

有馬記念では好枠を引けましたので、福永騎手の騎乗に全てが託されました。前年のエリザベス女王杯のスミヨン騎手のような立ち回りを見せれば香港ヴァーズで2着しているもともとの能力の高さで上位を狙える存在ではあります。ただ、福永騎手は安全面を重視して、外に回したり、内の進路取りで前が詰まることの多い騎手です。大一番での勝負運も必要になってきます。

特別編、けんしんとたとの有馬記念を斬るっ!

今年競馬を始め、赤鉛筆とお馬さんのメンバーに入ってくれたけんしんと、赤鉛筆メンバー1、2を争う馬券巧者たとが、今回有馬記念ということで記事を寄せてくれました。

けんしん

有馬記念の見解!

クロノジェネシスを軸に馬券を組みたてます。理由は簡単。今年始めた競馬で初めてまともにレースに参加した宝塚記念。そこで見せた力強い走りに惚れたからです。

中穴・大穴として期待しているのは中山成績がよく重でも走れるカレンブーケドールと、エリザベス女王杯でラッキーライラックにクビ差2着の好走を見せた叩き良化傾向のあるサラキアです。

特にサラキアはこの人気なら美味しいのでワイドはむしろサラキア軸で買うかもと考えています。

その他の上位人気陣、ラッキーライラック、フィエールマン、ワールドプレミアの取捨はまだ迷っていますが、1頭だけに絞るならばラッキーライラックでいまのところ考えています。実績は間違いないのと、牝馬で斤量が軽いのも好材料と考えます。

ここで買わずにいつ買う?

たと

有馬記念◎ブラストワンピース

ベスト条件は『上がりの掛かる良馬場』というなんともストライクゾーンが狭い馬で、持ち味は残り600mあたりから伸びるしぶとく長い脚。

近走は全て早い馬場で凡走も納得できる。能力自体はトップクラスの物を持っていると思っていて、AJCCを勝っていることから衰えも無い。中山は2戦2勝で相性も良く、なにより開幕3週目の時計の掛かる良馬場で勝負できそう。

キセキ、バビットが逃げて縦長の展開になれば、内でじっとしながら馬群がバラける3コーナー過ぎから加速しやすく展開も向く。

有馬記念の為に生まれたようなこの馬をここで買わずにいつ買う!

🔰好調教馬をご紹介!

今週に入り、全国的に一段と寒さが増しました。厳寒の中の調整で、難しい所もあると思います。全体的に前走程度は仕上がっている印象ですが、そのなかでも良く見えた3頭を紹介します。

フィエールマン ★★★★★

速いタイムは出していませんが、脚の回転と迫力が申し分なく、ジャパンカップを使わずにここに絞ってきただけのことはあります。枠が外になりましたが、前に行く馬も速く、このデキであれば、するどい差し脚に期待ができます。

カレンブーケドール ★★★★☆

坂路での合わせは前回と変わっていません。ですが今回は気合い乗りと前向きさが格段に違います。前回はラストで遅れていましたが、今回はキッチリと先着もしています。池添騎手が乗ったことにより良い刺激になっていて、レースでの仕掛け所次第ではこの馬も勝利を狙えると思います。

ペルシアンナイト ★★★★

有馬記念ですので最後に穴から1頭、ペルシアンナイトです。栗東のウッドコースでの併せ馬で、久しぶりに前掻きの動きが素晴らしく、さすがのG1馬という動きを見せています。歳は取りましたが瞬発力は健在で、内枠での立ち回りも上手く、その瞬発力が生きる展開になれば、よもやの特大万馬券を演出するかもしれません。


今年最後のG1有馬記念、全人馬ともに無事で回ってくる事を祈るのと、同時に素晴らしいレースにも期待しています!