スラ代表のG1を斬るっ! ~vol5 2020マイルチャンピオンシップ

エリザベス女王杯

エリザベス女王杯は比較的人気サイドで決まったので、締まりのある良いレースでした。前回の投稿で掲示板内の全ての馬を捕らえていたので良かったです。

激戦必死の阪神マイル!

今週は近年まれにみるレベルの好メンバーの揃ったマイルチャンピオンシップです。そしてまたも繰り返しになりますが、今年は阪神競馬場での開催ですので、過去のデータはあてにしないほうが良いでしょう。

まずはここで人気になると思われるグランアレグリアとサリオスについて考察していきます。

グランアレグリアとサリオス

ともに2歳の時からその実力が認められていて、特にサリオスは春まではクラシック路線を歩んでいました。コントレイルは強い馬ですが、このサリオスも普通の年ならクラシックをいくつか勝っていたかもしれません。それくらいの実力はあるはずです。一方グランアレグリアはというと、桜花賞を征したあとは短距離路線に変更し、安田記念、スプリンターズステークスとG1を2勝もしました。

これはデビューから体重が50キロ近くも増えて、ディープインパクト産駒の牝馬らしからぬ成長を遂げていることも関係しているでしょう。おそらく母方の重厚な血の流れがそういう身体を作っているのだと思います。

阪神の1600メートル

サリオス、グランアレグリア共にこの条件でのG1での実績があり、コースに関しては2頭ともに全く問題ないと言えます。では1600メートルという距離に関してはどうでしょうか?

マイラーとは?

サリオスはマイラーという意見を巷の掲示板、その他で良く見聞きします。

しかし、事サリオスに関しては、決してマイラーという言葉で片付けられない実績があります。

そもそもマイラーとはマイルに特化したレース選択をし、マイルに拘り、ほぼマイルでしか成績のない競走馬のことを表すものだと認識しています。

コントレイルという絶対的な強者がいた事で朝日杯やサウジアラビアロイヤルカップの印象が強まり、一般的にそう思われてしまったのかもしれせん。

ですが、稍重の中山2000メートルをスピードとスタミナで粘り、ダービーで後方から差して2着に入り、1800メートルの毎日王冠で古馬を全く相手にしなかった走りは、むしろ中距離以上のレース適性があると考えたほうが良いと思います。

このような観点から考えると短距離を中心に結果を残しているグランアレグリアの方に圧倒的に分があります。

サリオスも3歳馬としてはかなり強い馬ですが、グランアレグリアを負かす程の期待をするには、例えば展開等の何かしらの助けは必要だと感じます。

去年のマイル王

次に、去年マイル王に君臨したインディチャンプについてです。

いわずもがな、この馬は休み明けは走らない傾向があります。年齢が若い時はそのような所は見せませんでしたが、近走はその傾向が顕著です。このあと香港に遠征にいくのかどうかは分かりませんが、今回もそこまで大きな期待をするのは危険です。

少し気になるデータとして、以前およそ5か月ぶりのレースをして勝ったのがちょうど今くらいの時期ですので、もしかしたら厳寒期以外のレースでは休み明けでも走る可能性はあります。なにぶん前例が1回しかないので胸を張れるデータではないということも付け加えておきます。

香港マイルの覇者

去年の国際G1レース、香港マイルを勝ったのがアドマイヤマーズです。この馬は皐月賞に挑戦し、4着に敗れたあとはスッパリとマイル路線に変更してきました。富士ステークスをステップに使い、洋芝のシャティン競馬場で見事な走りを見せて優勝しました。

このあたりの走りから見て本質的にはパワータイプのマイラーであると考えます。速いタイムで勝ったのはNHKマイルの1.32.4が最高で、そのレースの相手のレベルも高くはなかった印象です。(グランアレグリアは本格化前)当時の特殊な馬場状態からも、速い馬場が向いていたとは言い切れません。ですので、この馬にも過度な期待をする事は出来ないでしょう。前述のインディチャンプと同じく、高速馬場のデータも少ないので適性がある可能性も多少は考えた方が良いです。

3歳マイル路線からの参戦

今年マイル路線で活躍した3歳馬からも3頭出走してきますが、正直ここでは厳しいと思います。あえて1頭挙げるのならば休み明けのハイペースのレースで、なかなか良い粘りを見せたラウダシオンです。

今年のNHKマイルカップは、圧倒的人気のレシステンシアを押さえてこの馬が勝ちました。朝日杯ではその前の不良馬場が堪えて惨敗しましたが、そこからの立て直しを見せて前走の富士ステークスでは厳しい流れのなかで2着に粘る健闘を見せました。どちらかと言うとこの馬もパワー形でタイムの出ない馬場が良いので、今の阪神の馬場は向かないかもしれません。ですが、休み明けを一叩きされ確実に調子を上げてくる今回は前走以上の注意が必要です。

狙いたい穴馬

最後に何頭か狙ってみたい穴馬を挙げたいのですが、今回はメンバーが揃いすぎているので正直、高配当になる可能性は低いと見ています。ですのでここは参考程度に見てくれると良いと思います。

前哨戦は微妙な結果

富士ステークスもスワンステークスも今年初めてのクッション値を意識した馬場での結果で、天気の影響もあり、かなり特殊な馬場状態でありました。特に富士ステークスは展開の利を受けたヴァンドギャルドが勝ち、スワンステークスは11番人気のカツジが勝つようなレースレベルの低さでした。

ですので、穴はレベルの高いスプリンターズステークスで3着に入ったアウィルアウェイを挙げます。

スプリンターズステークスでは、ほぼ最後方からのレースでゴール前では完全に他馬を上回る脚色でした。ほとんど平坦コースの1200でしか実績がないため、人気にならなかったのですが、あの中山の急坂を克服したことは、大きな成長と進化が見られます。

マイルチャンピオンシップは芝1600メートルの成績がないと、ほとんどの場合連に絡んでいません。なのでその観点から言えば手を出し辛いでしょう。

例の少ないG1ですので、データはあてに出来ないといい続けてきました。ですのでここでマイル実績のないこの馬が来てもなんらおかしくはないのです。

好調教馬をご紹介!

今回も代表のスラ1推しの好調教馬を紹介します。

基本タイムより、動き迫力重視です。

サリオス 特★★★★★

最終追い切りは毎回控え気味ですが、今回はガッツリと追っていて、動き、気合いともに今シーズン最高レベルまでに仕上げている様子です。大外枠になってしまいましたが、馬の出来はかなり良く、グランアレグリアに勝つ気マンマンといった感じです。

インディチャンプ ★★★★

休み明けはだいたい今一つ重い動きをしていますが、今回はキッチリと仕上げてきています。坂を駆け上がる時の迫力も良く、すぐにレースに行っても動けそうな気合いも好印象です。

サウンドキアラ ★★★★

前走は休み明け大敗でしたが、坂路を上がる力強さや気合いからも、それが精神的なものではないことが調教からわかります。得意な高速馬場になりそうですので、人気がなければ押さえておきたい仕上がりです。

このレースに目標を定めてメイチで仕上げている馬が多く、基本的にどの馬も仕上がりは良かったですが、特に目を引いたこの3頭をオススメに挙げておきます。