スラ代表のG1を斬るっ! ~vol4 2020エリザベス女王杯

先週はG1の中休み

先週の日曜日は東京競馬場でこの時期恒例のハンデ戦、アルゼンチン共和国杯が行われました。3歳馬のオーソリティが前々で押しきる強い競馬を見せましたが、取り分け並み居る古馬達の情けなさが目立つ結果になったと個人的には思いました。

さて、今週は古馬牝馬のG1、エリザベス女王杯です!

2200メートルのエリザベス女王杯

今年は阪神競馬場で行われるエリザベス女王杯。

昔は3歳(旧4歳)2400メートルというクラシックディスタンスで行われていました。1996年から3歳上、距離2200メートルに変更され現在に至ります。

京都競馬場の改修に伴い、今年は阪神競馬場で行われます。くりかえしになりますが、このことにより過去のデータは全くあてに出来ないので、純粋に馬の力や適性を考えて投資する馬を選んだ方が無難でしょう。

本名馬の候補は?

天皇賞とジャパンカップの狭間のG1ですが、今年はなかなか強いメンバーが集まったと思います。特に注目なのはやはり今年の大阪杯を勝ったラッキーライラックです。

ラッキーライラックの強さの考察

アーモンドアイの活躍で3歳の時は常に2番手でしたが、低迷期を経て本格化したあとはG1でもかなりの好成績を残しています。

先行力もあり、差しても良い自在性の高い走りが強さの1つであると考えます。そして、去年のエリザベス女王杯で見せた内を掬う操縦性の良さも大きな武器です。

もうひとつ当レースに関しては、今回行われる阪神競馬場とのコース相性が良いことも挙げられます。阪神コースでは6戦して3勝、うちG1を2つ勝っています。

ここまで書くともう本命は決まったようですが、ラッキーライラックにも弱みはあります。

馬場適性の偏り

負けているレースは相対的に馬場が速い、もしくは、遅い傾向があります。これはラッキーライラックだけではなく、オルフェーブル産駒全てに共通して言える事です。

この速すぎる馬場もダメ、遅すぎる馬場もダメという勝利タイムに偏りがある馬が多いのは、オルフェーブル産駒の特徴として、速めの脚を他の馬より長く使うタイプの馬が多いからだと考えられます。

先週に開幕した阪神コースは土曜日のファンタジーステークスで2歳レコードが出るような、かなりの高速馬場になっています。目立った逃げ馬が不在で、ハイペースになる可能性は低いですが、馬場傾向としては今の阪神競馬場には向いていません。

逃げ馬不在でゴール前からの瞬発力勝負になったときも一抹の不安があります。女王アーモンドアイは不在ですが、一瞬のキレなら勝てる可能性のある馬がいるからです。

絶対的な人気になる可能性は低いですが、このラッキーライラックにも弱みや不安材料があることも忘れずに馬券の検討をしていきたいですね。

前哨戦の考察

エリザベス女王杯の前哨戦といえば今は多岐に渡りますが、基本としては優先出走権を捕れる府中牝馬ステークスになります。ステップレースとしては3歳牝馬のG1秋華賞と、出走は少ないですが、中山競馬場で行われるオールカマーもステップレースとして選ぶ陣営もいます。

府中牝馬ステークス

今年は重馬場で行われたこの一戦ですが、ここで勝ったのはサラキア

2着に3馬身の差をつけての完勝でした。とりわけ重たい馬場が得意というわけでもないのと、前々走の小倉日経オープンでの抜けた上がりのタイムから考えて、一皮向けた可能性があります。

このレースでの2着から4着までは重い馬場を得意とする馬で、5着のラヴズオーリーユーは初めての重たい馬場に苦戦した結果と考えます。

今の阪神の馬場から考えて、週末の天気は良さそうですし、得意な高速馬場とコースということもあり、ラヴズオンリーユーの巻き返しは多いに考えられます。

反対に2着のシャドウディーヴァ、3着のサムシングジャストは高速馬場も阪神コースも苦手としているので割引して考えたほうが良さそうです。

オールカマー

このレースも稍重という馬場状態で行われました。ここで勝ったのはセンテリュオ

それなりに強い牡馬のメンバーが揃ったレースで、後方から坂を登りきったあとに一気に差しきりました。

今までのレースでは今一つキレに欠ける所がありましたが、前々走のマーメイドステークスでも、勝てませんでしたがキレのある走りを見せています。これは、馬体重の増加と共に筋肉の発達が見込まれ、速い上がりが使えるようになったと考えます。

これといった逃げ馬不在のエリザベス女王杯はスローペースになる可能性が高く、場合によってはこのセンテリュオの成長した差し脚がレースを征する可能性は十分に考えられます。

秋華賞

デアリングタクトが無敗で征した秋華賞からも5頭がこのレースに参戦してきました。この秋華賞組ではとりわけ上がり最速であったソフトフルートが一番の有望株でしょう。

夏の間の成長と、3歳という年齢から考えて、秋華賞よりもさらに成長している可能性もあります。斤量も古馬よりは軽く設定されるので、上位争いをする可能性はあります。ただ馬場としては少し力のいる馬場が良いのでその辺りは割引が必要です。

そして、オークス2着のウインマリリンは前走は休み明けということもあり、初めからここを狙っていた可能性があります。

この馬は速い馬場のほうが得意なので今の阪神の馬場には向いています。ですが、阪神競馬場そのものが初めての出走になるのでこちらも割引は必要だと考えます。

その他のレース

前哨戦やステップレース以外から参戦してくる馬もいます。ラッキーライラックも札幌記念からの参戦です。

札幌記念からというと高速馬場の得意なノームコアも有力と見て良いでしょう。近走からはマイルのイメージが強いですが、2000メートルまでは守備範囲の成績な上、札幌記念の快勝から見ても2200までは何とか距離は持ちそうです。

課題としては阪神コースが古馬になってから初めてということです。もともと関西圏での良績がないのでこういう過程になったと思われますが、年齢を重ねて輸送にも慣れている今回は克服できる可能性のほうが高いと思います。

狙いたい穴候補

今まで挙げてきた馬は比較的に人気になる馬だと思います。初めての条件で行われるG1なので、最後に少しだけ狙ってみたい穴馬を紹介します。

前走は七夕賞惨敗

前走は稍重の七夕賞で8着と負けたリュヌリュージュ。モンテロッソ産駒で比較的長めの距離を中心に走ってきました。どちらかというとパワー型で速い馬場での勝負には向かないかもしれません。

ですが、未勝利戦でユーキャンスマイルを破っており、その潜在能力が高いのは確かです。阪神コースでは勝利こそ1つと少ないですが、重賞で3着に入る活躍も見せています。七夕賞を惨敗したあとはしっかりと立て直され、1週前、今週と調教は素晴らしい動きをしています。はっきり言って相手は強いですが、去年のクロコスミアのようなマイペースの逃げをうつなどすれば持ち前の渋とさで粘りこみも考えられます。乗りなれた団野騎手に戻り、内枠も引けたので穴を期待するのは今回だと思います。

好調教馬をご紹介!

代表のスラが素人目ではありますが、調教でよく見えた馬を紹介します!

基本タイムより、動き迫力重視です。

目移りする好調教の多さ

今回はどの陣営もかなりのレベルまで仕上げてきています。アーモンドアイもクロノジェネシスも不在の中でラッキーライラック打倒に燃えています!そのなかで特に目立った3頭を取り上げます。

サラキア ★★★★★

坂路コースのど真ん中を、力強く真っ直ぐに、一直線に駆け上がっています。ほぼ馬なりですが、速いタイムも出ていてかなりの仕上がりの良さです。

リュヌリュージュ ★★★★★

3頭合わせで最内から外を馬なりで抜き去っています。レース間隔が空いていますが、先週からかなりの動きの良さで仕上げにぬかりはなさそうです。人気も全くないので穴に狙うのは良さそう。

センテリュオ ★★★★

ラストは少しラチを頼る走りでしたが、最後までしっかりとした脚取りで登坂しています。やや強めに追われていて、前走の反動を心配する必要はなさそうです。