CFインダストリーズとPOET、エタノールの炭素強度低減を目的とした低炭素肥料パイロット事業を開始
水素および窒素系製品の世界的リーダーであるCFインダストリーズ・ホールディングスは、世界最大のバイオ燃料生産者であるPOET、ならびに複数の主要農業協同組合と連携し、米国中西部における低炭素肥料サプライチェーンの構築を目的としたパイロット事業を開始した。
本パイロット事業は、低炭素窒素肥料の使用がトウモロコシ栽培における炭素強度を低減し、結果として国内燃料用途および国際市場向けの低炭素エタノール生産を可能にすることを実証することを目的としている。
本取り組みには、ランド・オ・レイクス社の作物投入資材および農学的知見部門であるウィンフィールド・ユナイテッドをはじめ、NuWay-K&H、New Cooperative、Farmers Cooperativeといった農業協同組合が参加している。肥料の製造、流通、農業実践、エタノール製造を連携させることで、農業生産性を損なうことなく、大規模な脱炭素化が可能であることを示す狙いだ。
本プログラムの下、パートナー各社はCFインダストリーズが製造する低炭素肥料の炭素強度認証を追跡・検証する。これらの肥料は、CFインダストリーズの流通ネットワークを通じて供給され、協同組合パートナーが運営する小売チャネルで販売され、アイオワ州、ミネソタ州、ミズーリ州、ネブラスカ州のトウモロコシ生産者によって使用される。その後、低炭素肥料を用いて栽培されたトウモロコシは、ミネソタ州、アイオワ州、ネブラスカ州に所在するPOETのエタノール工場に供給され、従来よりも炭素フットプリントの低いエタノールへと加工される。
同コンソーシアムは、2026年の作付けシーズンに先立ち、2025年秋の施肥シーズンにおいて、低炭素アンモニア肥料の初回供給および圃場での施用を開始した。現時点の見通しでは、この肥料を使用して栽培されたトウモロコシにより、従来型エタノールよりも炭素強度の低いエタノールを年間約500万〜600万ガロン生産できるとPOETは見込んでいる。
CFインダストリーズの執行副社長兼最高商務責任者であるバート・フロスト氏は、炭素フットプリントを低減した肥料は、エタノール原料に由来する排出量を削減するための測定可能かつ認証可能な手段を提供すると述べた。また本パイロットは、肥料製造、小売流通、農場での施用、再生可能燃料生産を結ぶ、完全に統合された低炭素エタノール・バリューチェーンを実証するものだと強調した。
POETグレインの社長であるクリスチャン・マキルヴェイン氏は、本取り組みが農家の市場機会を拡大し、地域経済を強化するというPOETの長年の使命と一致していると語った。同氏は、このパイロットがエタノールの炭素強度を低減する新たな手段を提供すると同時に、中西部の農業コミュニティに環境的・経済的価値をもたらすと指摘した。
CFインダストリーズの低炭素アンモニアは、同社のドナルドソンビル製造拠点で生産されており、アンモニア製造過程で発生する二酸化炭素は回収され、地下に恒久的に貯留されている。同施設はフル稼働時に年間最大190万トンの低炭素アンモニアを生産可能で、これは約1,900万〜2,200万エーカーのトウモロコシ耕作地に必要な肥料供給量に相当する。
ウィンフィールド・ユナイテッド・クロップ・ニュートリエンツの調達・運営・輸送担当シニアディレクターであるポール・バー氏は、本パイロットへの参加は、協同組合システムが掲げる環境スチュワードシップへの取り組みを反映したものだと述べた。同氏は、サプライチェーン全体での連携が、イノベーションの推進、農家の支援、そして最先端の低炭素慣行を通じた長期的な農業の持続可能性を前進させる上で不可欠であると強調した。




